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裁量労働制をわかりやすく解説。会社から搾取されないための働き方。

裁量労働制とは

この制度、私たちの給料や働き方に大きな影響を与える制度ですから、本質をしっかり理解しましょう。普通は1日1時間の残業をすれば、会社から1時間分の残業代をもらえますよね?でも、この「裁量労働制」という制度のもとで働くと、1日にいくら残業をしても、残業代をもらえないんです。裁量労働制のことを「定額働かせ放題」と上手な例えをしている方がいますけど、本当にその通り。私たちサラリーマンは、絶対にこの制度には反対しないとダメなんです。

裁量労働制には、「みなし労働時間」という考え方があって、1日に何時間働いても「8時間だけ働いたとみなす」という考え方が出来てしまうんです。この場合、1日に10時間働いても、支払わせる給料は8時間働いた分だけ。だって、8時間働いたと「みなす」んですから。

「でも、6時間だけ働いても、8時間働いたとみなされるんでしょ?なら労働時間を減らすことも出来るんじゃないの?」

大きい会社が加盟している「経団連」っていうグループが主張しているけど、絶対にそんなことにはならないよ。もし君が8時間で終わる仕事を、生産性をあげて6時間で終わらせたとしよう。そうしたら、6時間で仕事を終わらせて早めに帰宅できるかもしれない。でも、いつも早く帰宅している君の姿を見て、会社はもっと多くの仕事を君に振るようになる。

会社から搾取されないために

もし裁量労働制のもとで働くことになった場合、会社に対する「強い意志表示」が何よりも重要になる。生産性を2倍に上げたのであれば、より高い給料を要求したり、追加で仕事を依頼されたら上司と議論してでも仕事を断ることなどだ。

自分の人生は、何としても自分で守る!

幸い、日本では労働基準法が諸外国よりも厳しくて、労働者を守る法律は整備されているので、もう会社の好きにはさせないという意思を持ち、労働基準法をもとに会社と戦う覚悟が必要だ。

労働時間を減らして給料を上げるには

日本人でありながら、こんなことを言うのは本当に残念なんだけど、労働時間を減らして給料を上げる一番効率の良いやり方は、「外資系企業で働く」ことなんだよね・。

なぜか日本企業は「労働は尊い」とか「努力は素晴らしい」というバカらしい考えが根底にあって、健康を犠牲にしてでも努力した人を評価する傾向が強いんだ。一方、外資系企業は「楽して成果をあげた人」に対する評価が高い。日本企業には裁量労働制なんて時期尚早。人事評価制度の見直しが先決でしょうね。

裁量労働制の拡大を主張する政権にNO!

裁量労働制の拡大を希望する経団連とべったりの自民党。外交政策や経済政策などは民主党政権と比較すればかなり良くなったと感じてたけど、この裁量労働制の拡大にだけは明確にNOと言おう。裁量労働制の拡大を発言しただけで支持率が大きく下がることがわかれば、政策の見直しにつながる。私は自民党支持でしたけど、裁量労働制の拡大を主張するので「不支持」になります。

裁量労働制に反対