配当金の平均利回りは１～２％が現実的

東証一部上場銘柄の配当平均利回りは１．９４％です。個別銘柄ですと、７％の配当金を出す銘柄もありますが、当然のことながら業績悪化により配当金の減額などもありえます。一般的には、配当利回りが３％を超えると高利回り・高配当株だと言われますので、平均利回りとしては税抜き後で１～２％で見積もっておくのが無難でしょう。

生活費が月２０万円、３０万円、４０万円の場合で計算する

生活費が月２０万円、３０万円、４０万円、それぞれ元手がいくらあれば配当金生活が出来るのかを計算してみます。

利回り１～２％とするので、１億円あれば年間１００万円～２００万円の配当金がもらえるということです。月に換算すると、月２０万円の場合は、２０万円×１２カ月＝年間２４０万円必要となりますので、元手は２４０万円÷０．０１～０．０２＝１億２０００万円～２億４０００万円必要といった計算になります。

この計算を、月２０万～４０万円に当てはめてみると、次のようになります。

月２０万円の配当金：１億２０００万円～２億４０００万円の元手が必要
月３０万円の配当金：１億８０００万円～３億６０００万円の元手が必要
月４０万円の配当金：２億４０００万円～４億８０００万円の元手が必要

これらの配当金を得るには、現金すべてを日本株に投資するという「１００％日本株」という偏ったポートフォリオにして初めて実現可能な金額なわけです。１億円あったら、海外株式、債券、不動産、ドル、ユーロなどに分散するのが一般的なので、配当金だけで生活が出来る人は非常に限られた人たちということがわかります。

結局、１億２０００万円の元手があれば、月２０万円の配当金でなんとか生活が送れるという夢も希望もない結果となってしまいました。株主優待で生活している桐谷さんは３億円の資産があるそうなので、これくらいの資産があれば株主優待・配当金で生活できるというのも納得です。